下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
管理業務主任者 過去問解説 平成18年 問19
【問 19】 アスベスト(石綿)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 アスベストのうちのクリソタイル(白石綿)は、クロシドライト(青石綿)やアモサイト(茶石綿)に比べ癌などの発症リスクが高い。
2 アスベストが原因で発症する中皮腫の潜伏期間は、3~5年といわれている。
3 ロックウールは、アスベストと同程度の癌の発症リスクがある。
4 厚生労働省によれば、「世界保健機構(WHO)が策定・公表している飲料水水質ガイドラインにおいても、飲料水中のアスベストについては、"健康影響の観点からガイドライン値を定める必要はないと結論できる。"」としている。
【解答及び解説】
【問 19】 正解 4
1 不適切。アスベストのうち、クロシドライト(青石綿)やアモサイト(茶石綿)の方が、クリソタイル(白石綿)より癌などの発症リスクが高い。問題文は記述が逆である。
2 不適切。アスベストが原因で発症する中皮腫の潜伏期間は、20年から50年といわれている。
3 不適切。ロックウールは、工場で製造される人造の鉱物繊維で、現在でも断熱材などに使われており、発癌性はない。
4 適切。世界保健機構(WHO)が策定・公表している飲料水水質ガイドラインにおいて、アスベストは、吸入経路によるヒトへの発がん物質であることがわかっているが、摂取されたアスベストが健康に有害であるという一貫した証拠がないため、飲料水中のアスベストに関して健康に基づくガイドライン値を設定する必要はないと結論づけられた。