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管理業務主任者 過去問解説 平成21年 問8

【問 8】 管理業者の責任に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書の定めによれば、最も不適切なものはどれか。

1 管理業者は、管理事務を第三者に再委託した場合においては、再委託した管理事務の適正な処理について、管理組合に対して責任を負う。

2 管理業者は、商号又は住所を変更したときは、速やかに、口頭又は書面をもって、管理事務の委託を受けている管理組合に通知しなければならない。

3 管理業者は、管理業者の使用人等が、管理事務の遂行に関し、管理組合又は組合員及びその所有する専有部分の占有者(以下「組合員等」という。)に損害を及ぼしたときは、管理組合又は組合員等に対し、使用者としての責任を負う。

4 管理業者及び管理業者の使用人等は、正当な理由がなく、管理事務に関して知り得た管理組合及び組合員等の秘密を漏らしてはならず、管理委託契約が終了した後においても、同様とする。

【解答及び解説】

【問 8】 正解 2

1 適切。管理業者が管理事務を第三者に再委託した場合においては、管理業者は、再委託した管理事務の適正な処理について、管理組合に対して責任を負う。
*標準管理委託契約書4条2項

2 最も不適切。管理業者が商号又は住所を変更したときは、速やかに、「書面」をもって、管理組合に通知しなければならない。口頭での通知は認められない。
*標準管理委託契約書13条2項3号

3 適切。管理業者は、管理業者の使用人等が、管理事務の遂行に関し、管理組合又は組合員等に損害を及ぼしたときは、管理組合又は組合員等に対し、使用者としての責任を負う。
*標準管理委託契約書16条

4 適切。管理業者及び管理業者の使用人等は、正当な理由なく、管理事務に関して知り得た管理組合及び組合員等の秘密を漏らし、又は管理事務以外の目的に使用してはならない。それは、この契約が終了した後においても、同様である。
*標準管理委託契約書17条1項及び同条コメント