下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成30年 問17

【問 17】 建築基準法による「日影による中高層の建築物の高さの制限」(以下、本問において「日影規制」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 日影規制の対象区域とは、同法別表第4に掲げる地域又は区域の全部又は一部で、地方公共団体の条例で指定する区域をいう。

2 日影規制の対象となる用途地域には、中高層住居専用地域は含まれるが、近隣商業地域、準工業地域は含まれない。

3 同法によれば、日影は、冬至日の日本標準時による午前8時から午後5時までの間において、平均地盤面に生ずるもので判断する。

4 建築物が日影規制の対象区域外にあれば、高さが10mを超える建築物でも日影規制は適用されない。

【解答及び解説】

【問 17】 正解 1

1 正しい。日影規制は、別表第4に掲げる地域又は区域の全部又は一部で地方公共団体の条例で指定する区域を対象としている。
*建築基準法56条の2第1項

2 誤り。日影規制の対象となる用途地域には、中高層住居専用地域だけでなく、近隣商業地域、準工業地域も含まれる。
*建築基準法別表第4(い)

3 誤り。日影規制の日影は、冬至日の真太陽時による午前8時から午後「4時」まで(道の区域内にあっては、午前9時から午後3時まで)の間において、平均地盤面に生ずるもので判断する。
*建築基準法56条の2第1項

4 誤り。対象区域外にある高さが10mを超える建築物で、冬至日において、対象区域内の土地に日影を生じさせるものは、当該対象区域内にある建築物とみなして、日影規制が適用される。
*建築基準法56条の2第4項


【解法のポイント】肢3は、「細かいことを問うな」という感じの肢ですが、正解が肢1(この肢は基本です。)ですから、「保留」にしておけばいいでしょう。