下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 令和元年 問21

【問 21】 マンションの構造・部材に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 建築基準法に定める「主要構造部」には、最下階の床は含まれない。

2 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さが同じ場合において、鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリート造に比べ、耐火性が劣る。

3 1つの建築物で高さが部分的に異なる場合において、原則として、各部分の高さに応じて異なる構造方法による基礎を併用しなければならない。

4 全ての地域において、平成29年4月1日以降に申請する性能評価に基づく大臣認定によって新築される地上4階建て以上の免震建築物については、長周期地震動による影響を検討する必要はない。

【解答及び解説】

【問 21】 正解 1

1 適切。主要構造部は、壁、柱、床、はり、屋根又は階段をいうが、最下階の床は除かれている。
*建築基準法2条5号

2 不適切。鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリート造に比べて耐火性のある構造であり、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さが同じ場合であれば、鉄骨鉄筋コンクリート造の方が、鉄筋コンクリート造に比べ、耐火性が優れている。

3 不適切。原則として、建築物には、異なる構造方法による基礎を併用してはならない。
*建築基準法施行令38条2項

4 不適切。平成29年4月1日以降に申請する性能評価に基づく大臣認定によって新築される地上4階建て以上の免震建築物、高さが60mを超える建築物等については、大臣認定の運用が強化され、長周期地震動による影響を検討する必要がある。
*国土交通省告示第794号


【解法のポイント】この問題は、肢1が非常に基本的な問題ですから、簡単に正解が出せたと思います。肢4は、非常に細かい問題です。