下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成14年 問45

【問 45】 マンションの電気設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 一棟の契約電力の総量が50KW以上の場合には、変圧のために電力会社が電気室を借室するのが一般的である。

2 住戸内に単相3線式の配線が行われていれば、100Vのコンセントのほか、大型の家電用に200Vの電源が使用できる。

3 地上8階建てのマンションには、消防活動上必要な設備として、共用部分に非常用コンセント設備の設置が法律上義務付けられている。

4 インバーター照明器具には、50又は60Hzの交流を直流に変換し、さらに高周波の交流に逆変換する装置がある。

【解答及び解説】

【問 45】 正解 3

1 適切。各住戸ごとの契約電力(各戸契約)と共用部分の契約電力の総量が50KW以上の場合には、電力会社の要望により借室変電設備(借室電気室)を設けて,敷地内に高圧で引き込まれた電力を各住戸には低圧で引き込むことになっている。

2 適切。単相3線式の配線は、3本の電線を引き込み、100Vと200Vの両方の電源を使うことができる配電方式である。

3 不適切。消防活動上必要な設備として、共用部分に非常用コンセント設備の設置が法律上義務付けられているのは、地階を除く階数が11以上のものである。

4 適切。インバーターは、交流から直流に変換し、さらに高周波の交流に変換する電子回路のことで、インバーター照明器具には、50又は60Hzの交流を直流に変換し、さらに高周波の交流に逆変換する装置がある。