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マンション管理士 過去問解説 平成23年 問45

【問 45】 マンションの設備の清掃及び保守点検に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 高圧洗浄法による排水管の清掃は、付着物で閉塞した排水管内に水を送り、圧縮空気を放出してその衝撃で付着物を除去する。

2 消防用設備の点検において、消防機関へ通報する火災報知設備は、外観や機能の点検を行う機器点検を、6ヵ月に1回実施する。

3 エレベーターの保守契約におけるPOG契約は、消耗部品付き契約のことで、定期点検及び管理仕様範囲内での消耗品の交換を含んでいる。

4 飲料用の受水槽は、周囲4面と上下2面の外面6面のすべてについて点検ができるように設置する。

【解答及び解説】

【問 45】 正解 1

1 不適切。高圧洗浄法は、高圧洗浄機または高圧洗浄車からホースで導水しホースの先端に取り付けられたノズルから噴射する高速「噴流」により管内付着・堆積物等を除去する方法であり、圧縮「空気」を放出してその衝撃で付着物を除去するのは、ウォーターラム法である。

2 適切。消防用設備の点検において、消防機関へ通報する火災報知設備は、外観や機能の点検を行う機器点検の頻度は、6ヵ月に1回実施するとされている。

3 適切。POG契約は、消耗部品付き契約のことで、定期的点検及び管理仕様範囲内の消耗品の交換は含まれるが、それ以外の部品の取替え及び修理は、原則として別途料金となる契約方式である。

4 適切。給水タンク等を建築物の内部に設ける場合においては、外部から給水タンク等の天井、底又は周壁の保守点検を容易かつ安全に行うことができるように必要な空間を設けなければならない。
*建設省告示第1597号