下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成24年 問45

【問 45】 マンションの設備機器に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 住宅情報システム等において使用されるバイオメトリクス式の電気錠では、指紋、顔、手のひら等を認証し、施錠や開錠を行う。

2 専有部分と共用部分の使用電力について、管理組合と電力会社(電気事業法第2条に規定する一般電気事業者をいう。以下この問いにおいて同じ。)が一括して高圧電力の需給契約を締結する場合、電力会社は各戸の電力量計の保安の責任を負わない。

3 消火器具等の機器点検を、消防用設備等の配線の総合点検と併せて行う場合、1年に1回実施する。

4 高さ20mを超える建物には、落雷による損傷の危険を減少させるため、周囲の状況に応じて安全上支障がない場合を除いて、有効に避雷設備を設けなければならない。

【解答及び解説】

【問 45】 正解 3

1 適切。住宅情報システム等において使用されるバイオメトリクス式の電気錠は、各種バイオセンサーを使用し、人体に固有のパターンを持つ部分を登録することによって、認証確認を行い電気錠の施解錠を行うもので、指紋、声紋、掌紋、アイリス(虹彩)、静脈パターン等の個人認証方法がある。

2 適切。専有部分と共用部分の使用電力について、電力会社と入居者毎の「個別契約」であれば、電力会社が各戸の電力量計の保安の責任を負うが、管理組合と電力会社が一括して高圧電力の需給契約を締結すれば、電力会社は各戸の電力量計の保安の責任を負わない。

3 不適切。消火器具等の機器点検は6ヶ月ごとに行うが、消防用設備等の配線の総合点検は、1年に1回行うので、両者を併せて1年に1回実施するだけでは足りない。
*消防法施行規則31条の6

4 適切。高さ20メートルをこえる建築物には、有効に避雷設備を設けなければならない。ただし、周囲の状況によって安全上支障がない場合においては、この限りでない。
*建築基準法33条