下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成30年 問42

【問 42】 マンションの建物に使用される建築材料に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 コンクリートは、調合の際に水セメント比を小さくすると強度が増すが、練り混ぜや打ち込みなどの作業性は低くなる。

2 セラミックタイルは、うわぐすりの有無により「施ゆうタイル」と「無ゆうタイル」に分類されるが、「無ゆうタイル」は、吸水率が高いので、外壁用のタイルには用いられない。

3 合板は、木材から切削した単板3枚以上を、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして、接着したものである。

4 アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙に、アスファルトを浸透、被覆し、表裏面に鉱物質粉末を付着させたものである。

【解答及び解説】

【問 42】 正解 2

1 適切。コンクリートは、調合の際に水セメント比を小さくする(水を減らす)と強度が増すが、練り混ぜや打ち込みなどの作業性(ワーカビリティー)は低くなる。

2 不適切。セラミックタイルは、うわぐすりの有無により「施ゆうタイル」と「無ゆうタイル」に分類され、「無ゆうタイル」は、吸水率が高いという点は正しいが、「無ゆうタイル」であっても外壁用のタイルに用いられることはある。

3 適切。合板の定義は設問の通りである。この合板は、単板に比べて温度による狂いや膨張収縮の方向性が少ない利点がある。

4 適切。アスファルトルーフィングは、毛、麻、綿、古紙、パルプ等の有機天然繊維を主原料とした原紙に、アスファルトを浸透、被覆し、表裏面に雲母、滑石等の鉱物質粉末を散布し付着させたものである。防水工事、防湿工事、屋根、壁などの下地に用いられる。


【解法のポイント】この問題は、よく使われる用語について問われていますが、マンション管理士のテキストなどにもあまり記述のないものもあり、難しかったかもしれません。