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宅建 過去問解説 平成17年 問46

【問 46】 住宅金融公庫(以下この問において「公庫」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 公庫は、住宅の建設又は購入に必要な資金の貸付けにおいては、その所要額の全額を貸し付けることができる。

2 公庫が行う個人住宅建設のための資金の貸付けは、住宅の規模にかかわらず、すべて金利は同一である。

3 公庫が行う証券化支援事業(金融機関の長期・固定金利の住宅ローンの供給を支援)において、公庫が貸付債権を買い取ることができる金融機関は銀行に限られている。

4 公庫は、住宅の建設のための貸付金を交付する際に、必要に応じて住宅の工事施行者に直接に資金を交付することができる。

【解答及び解説】

【問 46】 正解 4

1 誤り。住宅金融公庫が行う貸付金の一戸当たりの金額の限度は、耐火構造の住宅等の建設又は購入に必要な金額の8割5分、耐火構造の住宅等以外場合には、8割が限度となる。
*住宅金融公庫法20条1項

2 誤り。公庫が行う個人住宅建設のための資金の貸付けは、住宅の規模により、金利は異なっている。
*住宅金融公庫法21条1項

3 誤り。公庫は、住宅の建設又は既存住宅の購入に必要な資金の貸付けに係る金融機関の貸付債権の譲受けも業務としているが、この金融機関は銀行だけではなく、農業協同組合、商工組合中央金庫、保険会社等も含まれている。
*住宅金融公庫法17条9項、同法施行規則1条の5

4 正しい。公庫は、貸付金が貸付けの目的以外の目的に使用されることを防止するために、必要に応じて、工事の工事施行者に対し、直接に資金を交付する等資金の交付に関し適切な措置をとることができる。
*住宅金融公庫法34条2項