下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
宅建 過去問解説 令和7年 問23
【問 23】 土地の売買による所有権の移転登記等に係る登録免許税の税率の軽減措置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 この税率の軽減措置は、地目が雑種地となっている土地の売買による所有権の移転登記についても適用される。
2 この税率の軽減措置の適用対象となる土地は、その価額が1,000万円未満のものに限られる。
3 この税率の軽減措置は、法人が土地の売買による所有権の移転登記を受ける場合には適用されない。
4 この税率の軽減措置の適用対象となる土地は、その面積が1,000㎡未満のものに限られる。
【解答及び解説】
【問 23】 正解 1
1 正しい。個人又は法人が、「土地」に関する登記で、売買による所有権の移転の登記を受ける場合には、一定の税率の軽減がなされる。この点について、土地の地目については、特に限定されておらず、地目が雑種地となっていても、税率の軽減措置が適用される。
*租税特別措置法72条1項
2 誤り。個人又は法人が、土地に関する登記で、売買による所有権の移転の登記を受ける場合には、一定の税率の軽減がなされる。そして、適用対象となる土地について、特に価格要件は定められておらず、その価額が1,000万円未満のものに限られない。
*租税特別措置法72条1項
3 誤り。個人又は「法人」が、土地に関する登記で、売買による所有権の移転の登記を受ける場合には、一定の税率の軽減がなされる。したがって、法人にも税率の軽減措置が適用される。
*租税特別措置法72条1項
4 誤り。個人又は法人が、土地に関する登記で、売買による所有権の移転の登記を受ける場合には、一定の税率の軽減がなされる。そして、適用対象となる土地について、特に面積要件は定められておらず、その面積が1,000㎡未満のものに限られない。
*租税特別措置法72条1項
【解法のポイント】この問題は、ビックリです。「住宅用家屋」の登録免許税の税率の軽減措置については、過去に出題されていますが、「土地」の売買による所有権の移転登記等に係る登録免許税の税率の軽減措置については、初出題だと思います。間違えても仕方がないと思います。